開催中の企画展
- 2024年3月14日(木)~7月17日(水)
芳澤一夫展 希望をもとめて
さだまさしのCDジャケット画や小田原三の丸ホールの緞帳デザインを手がけるなど幅広く活躍する芳澤一夫の古希記念展です。日本画の画材を使用して丹念につくられる画肌とカラフルな色彩からなる作品は、象徴性と装飾性が混然となった独創的で親しみやすい日本画の世界です。希望をテーマにした本展では、桜の作品を中心に、より自由な画境へと昇華した画家の新作を展示します。
Kazuo Yoshizawa 1954~神奈川県生まれ。上野の森美術館絵画大賞展、東京セントラル美術館日本画大賞展など多くの公募展、コンクール展にて入選・入賞。さだまさしのCDジャケット画制作('92, '93, '96, '99年)、小田原駅のステンドグラス原画制作('03年)、文部省選定高等学校教科書の表紙画制作('04年)、小田原三の丸ホールの緞帳原画制作('20年)、工学院大学新宿本校設置作品制作('23年)など。東京大丸、銀座シックスなどで個展。
時代をつくる 女性作家展
館収蔵作品のなかから、戦前生まれの画家から現在活躍中の画家まで、時代の流れのなかでたくましく独自の作品世界を創りあげてきた女性画家たちの作品を展示します。荘司福、堀川公子、堀文子、横川冨美、𠮷澤照子、宮本和胡、荻原季美子、安田育代、伊藤深游木、小田原千佳子、清水操、森田りえ子、鳥山玲、湯口絵美子、鈴木恵麻、山口暁子。
橋本龍美展~妖怪と、ユーモアと、共感と、信仰と~
民間信仰や宗教に主題をとった“現代のお伽草子”ともいえる異色の日本画で知られる橋本龍美の展覧会です。夜を跋扈する妖怪たち、加茂の夜祭や町並み、野山を駆けめぐる動物たちなどを描いた作品には、市井の暮らしへの温かなまなざしと望郷の思いが感じられます。近年の再評価を受け、いま注目が高まる画家のおよそ50年前の代表作や集大成ともいえる作品を展示します。
Ryumi Hashimoto 1928―2016新潟県加茂市生まれ。独学により日本画の道に入り、32歳で上京。1955年新制作展に初入選('65, '66, '70, '71年新作家賞、 '66, '69, '70, '71年春季展賞)。'71年新制作協会日本画部会員、'74年創画会創立会員となる。第7回現代日本美術展コンクール賞、第15回シェル美術賞展佳作賞、日本国際美術展入選、日本画選抜展招待出品、山種美術館賞展出品など。'88年新潟県美術博物館、'97年調布市文化会館で『橋本龍美展』開催。2023年新潟県立近代美術館で『望郷の画家 橋本龍美展』開催。
収蔵名作展 日本画の煌めき
岡信孝による廬山寺の〈源氏庭〉を題材にした屏風をはじめ、当館コレクションの代表的な作品を紹介します。山本丘人、吉岡堅二、大森運夫、石本正、関口雄揮、麻田鷹司、平山郁夫、岡信孝、牧進、岡崎忠雄、小笠原元、牛尾武、岩田壮平。