開催中の企画展

- 2025年11月13日(木)~2026年3月11日(水)

風景の抒情詩 山本丘人展
Ⅰ.軽井沢・湘南風景
Ⅱ.真実の心象風景をもとめて
2023年から新たにはじまった冬季の特別展の山本丘人展です。第3回展となる本展では、丘人がアトリエを構えた北軽井沢と自宅のあった大磯をはじめとする湘南地域を描いた風景画を中心に、ときに「詩画」とも評される丘人の内的世界が感じられる心象風景の作品を、当館の170点に及ぶ丘人コレクションの中から40余点展示します。
*山本丘人の命日である2月10日は無料観覧日となります。
Kyūjin Yamamoto 1900~1986東京下谷に生まれ、神奈川県で没。東京美術学校卒業後、松岡映丘主宰の木之華社に入門。帝展、文展に出品する傍ら、杉山寧ら映丘門下の若手らと結成した瑠爽画社に出品。閉鎖的で封建的なそれまでの日本画壇の在り方に一石を投じ、上村松篁、吉岡堅二らとともに1948年、創造美術(現創画会の前身)を結成。終生同会の中心的メンバーとして活躍し、戦後の日本画革新運動を牽引した。初期は清新でモダンな大和絵風だが、戦後は一転、近代的な造形感覚を反映させた剛毅な作風を展開、晩年は柔和な筆致で優雅な抒情性あふれる心象風景を築き上げた。1977年文化勲章受章。
咲き乱れる京琳派と花鳥画-日本画の新境地 西嶋豊彦展
京都らしい雅な彩りの絵絹による西嶋豊彦の花鳥画は、柔らかくも凛とした日本画の装飾美の新境地です。また、6メートルにおよぶ龍の大作や、京琳派の美意識から半導体をモチーフに現代に昇華させた新シリーズの富士の連作、風神雷神の大作なども一堂に展開します。独自の切り口で日本美を自在に変幻させる作家の唯一無二の世界観をお楽しみください。
Toyohiko Nishijima 1966~滋賀県生まれ。京都芸術短期大学(現京都芸術大学)日本画専攻科修了。京都市芸術新人賞受賞。デパート個展多数。2011年ルーヴル美術館にて個展。13年名誉ゲストとしてフランスVittelにて個展。その他ニューヨーク個展、バーゼル、マイアミ、シアトル等世界各地で作品を発表。二条城、清水寺、円覚寺など寺社仏閣で作品を展示。東本願寺、泉涌寺に作品奉納。21年華道家、假屋崎省吾とのコラボレーション展。21-22年表千家「茶道雑誌」表紙絵担当。22年Forbes誌インタビュー記事掲載。洗練された品格ある花の絵に加え、近年では新たな試みの半導体をモチーフにした花鳥画を展開。進化する「京琳派」をテーマに国内外へ発信を続けている。





